ジルコニアブリッジやオールセラミッククラウンは医療費控除の対象になる

2017年11月25日治療費について

メモとペン

歯科治療にはいろいろな種類、選択肢があります。

インプラントやジルコニアクラウン、ブリッジ、オールセラミックなど、いろいろな治療方法を説明されたり、勧められたりした経験のある人もいるかもしれません。

ただ、歯科治療というのは得てして高額になることがあります。

高額な歯科治療

歯科医院でない一般の医療機関での支払額が例えば数千円程度のイメージであれば、歯科の場合は数万円になったり、場合によっては10万円を軽く越えるようなことも珍しくありません。

ですが、事は自分の健康に関わりますから、確かにお金の面は決して無視はできないけれども安易に妥協はしたくないという人も多いでしょう。

そのためには種々の手段が用意されており、例えばデンタルローンといったローンを組んでお金を借りるということもできます。

そして医療費控除というのも、お金の面での負担を多少なりとも軽減してくれる制度の一つです。

医療費控除の対象になるジルコニアやセラミック、ブリッジ

オールセラミックの歯

この制度は意外と知らない人が多いのですが、それもある意味でやむを得ないことかもしれません。

これは、別に歯科治療だけに限らず、他の病院や診療所、薬局などでの支払いも全て含めて、1年間に支払った医療費の合計が10万円を越えた場合に申請をすることで越えた分の一部が還付される制度です。

医療費の合計で1年間に10万円というのは、普通に生活している人にはまず関係のないことが多いでしょう。

ちょっとした病気で病院や診療所を受診したくらいであれば、支払うお金はせいぜい数千円も行けば高いほうでしょう。

薬局で薬を買った場合でも対象に含めることができますが、これも風邪薬にせよ胃薬にせよ高くてもやはり数千円程度でしょう。

持病を抱えていて毎月医療機関にかかっているという人でも1年間の医療費は10万円もかからないことが多いでしょうから、普通にそれなりに健康的な生活を送っているという人はこのような制度のことを知らなくてもむしろ当然かもしれません。

ですが、歯科治療の場合にはそれこそ1回の治療で10万円を越えることも全く珍しくありません。

ですからこの制度を知っているのと知らないのとでは大きな差が生じることがあります。

歯医者さんが必ず教えてくれるわけではない

親切な歯科医院であれば、クラウンやブリッジ、オールセラミックなどで高額な医療費がかかった場合にはこのような制度もあるということを教えてくれるかもしれませんが、別に教えないといけないわけではありませんから特に知らされないかもしれません。

また、教えてくれた場合であっても、自分の側に全く予備知識がないと上の空で聞いてしまうというか、場合によっては眉唾物ではないかというような感じで聞いてしまって十分な理解に至らず、結局は自分が損をするかもしれませんから、予め知っておいて損はありません。

予備知識があると、それを元に逆に歯科医院でこちらから聞くようなこともできるからです。

医療費控除で還付を受けるために

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実際に還付を受けるためには、1年間の医療費について、領収書を全て保管しておく必要があります。

領収書のないものは金額の合計に含めることができません。歯科治療費だけで10万円を越えた場合、もちろんそれ単独で申請することも可能ではありますが、他のものも含めることができるのですから、合わせて申請したほうが還付金は大きくなります。

ここでの1年間とは毎年の1月から12月までです。複数年にまたがって合算することはできません。たとえ一連の治療で、12月末と1月初めに分けて支払ったとしても合算することはできないのです。

そしてその1年分について、翌年の2月から3月の確定申告の時期に申請をすることになります。

実際に還付されるのはさらに後になります。還付される金額ですが、10万円を越えた金額の全額ではなく、越えた分のだいたい1割から2割程度になります。

Posted by ふすま