歯科治療における保険適用の銀歯を使った詰め物は金属アレルギーの原因

2017年12月8日差し歯

メモとペン

虫歯や歯周病などの口腔内の病気は、歯医者で歯科治療を受けることでよくなります。

基本的に保険適用の治療ですので、とても安く治療できるものですが、歯を削った場合には銀歯の詰め物をします。

銀色をしているため目立つのがデメリットではあるものの、格安に治療できるため誰でも治療を受けやすいのがメリットです。

銀歯には銀やアマルガムという金属が使われています。普通の人であれば悪影響はありませんが、金属アレルギーを持っている人はアレルギー症状の原因になりますので、注意が必要です。

金属アレルギーとは?

前歯が欠けてマスクをしている女性

金属アレルギーとは、その名の通り、金属に反応して免疫が過剰反応する症状です。

ピアスやネックレス、指輪などに銀や金といった金属がよく使われているものの、アレルギーを持つ人がこれを身につけることで金属に振れている肌がかぶれてしまったり、かゆみの症状があらわれたりします。

主に皮膚表面に発生するアレルギー症状だと考えられがちですが、口腔内でも発生することを忘れないようにしておきたいところです。

症状を発生させる細かな仕組みとして、アレルギーの原因である金属が皮膚や粘膜に触れることで溶け出す仕組みになっていることです。

目には見えませんが、溶け出した金属が体のタンパク質に反応して結合し、アレルギーの原因物質を作り出します。

原因物質は異物ですから、体が自然に排除しようと考え、過剰反応を引き起こして肌荒れが発生します。

症状

口腔内の詰め物である銀歯から溶け出した金属が発生させる症状として一般的なものに、口内炎があります。

誰でも理解しやすい症状ではありますが、実は口腔内だけでアレルギー症状が発生するとは限りません。

溶け出した金属が口腔内だけにとどまるとは限らないからです。溶け出した金属が体内に蓄積されると、別の部分に症状が出てくることも珍しくはありません。

アレルギー症状の代表的なものとして、アトピー性皮膚炎があります。実はこのアトピー性皮膚炎も金属アレルギーが関係する場合があります。

他には脱毛症や頭痛、だるさなどの全身に見られる症状の原因になる恐れについて、注意が必要です。

色々な金属が歯科治療に使われている

メタルボンドの歯

アレルギーを引き起こしやすい詰め物の材料として、アマルガムがあります。虫歯で歯を大きく削った後に詰める金属としては歴史が古く、長年使い続けられた材料です。

アマルガムに含まれているものとして、最も多いのが水銀です。40~50%の割合で含まれています。他に銀とスズ、銅といった物質も使われています。

しかし、割合の高い水銀に問題があります。水銀は劣化や蒸発しやすい性質を持っており、体内に浸透しやすいことから、脳や肝臓などの臓器に蓄積される恐れがあります。

蓄積によって不眠や頭痛、イライラや原因がよくわからない痛みの症状が発生する可能性が高まります。毒性が強いため、今ではほとんど使われていない金属です。

しかし、1970年代以前に歯科治療を受けた人だと、アマルガムが今でも口の中に詰まっている可能性が高い状態です。

12%金銀パラジウム合金が材料のものは、今現在ポピュラーな銀歯ですが、これもアレルギーになる可能性が高い金属です。リンパ球幼若化試験によると、半数程度の人にアレルギーの陽性反応が出ています。

銀合金はやわらかいのが特徴です。乳歯や永久歯に詰め物を被せる前の土台に使われる例が多めです。しかし、劣化がしやすいのが特徴です。錆を発生させたり、歯に黒ずみを作りだしたりします。

他の歯科治療のアレルギー物質として、インプラントの骨に埋め込む部分と、歯科矯正のワイヤーがアレルギーの原因になる場合があるため、注意したいところです。

金属アレルギーが気になるなら歯医者に赴き、パッチテストを受けた後に取り除いて、セラミックなど非金属の詰め物に取り替えるのがおすすめです。

【安い費用で自然な差し歯!】前歯オールセラミック治療

Posted by ふすま