銀歯や詰め物が原因の金属アレルギーが肌荒れやだるさを引き起こす
思い当たる点がないのに体の調子が良くない、だるくて朝起きられないなど、原因不明の体調不良に悩まされている人、また、肌荒れが長引いて直らないことに悩んでいる人がいたら、その原因はもしかしたら銀歯にあるかもしれません。
銀歯や詰め物が原因の金属アレルギー
虫歯を治療する際、現在の歯科治療では、健康保険適用内で白い歯を選択できる場合がありますが、かつては治療後は銀歯になってしまうことが一般的でした。
そのため30代以上というある程度の年齢を過ぎた人たちの口の中を見ると、治療済だとすぐにわかる銀だらけになっていることが多いようです。
現在では小さな虫歯であれば、コンポジットレジンというプラスチックで虫歯の穴を埋めるという治療方法があり、保険が適用されるため、1本あたり2000円程度と治療費を安く抑えることが可能となります。
しかしデメリットとして、プラスチックのため欠けやすく、年数が経過すると黄色く着色してしまう点が挙げられます。
虫歯の大きさや噛み合わせの強さによってはコンポジットレジンを使用できない場合があり、プラスチックよりも丈夫な銀歯が使用されることも少なくありません。
保険が適用されない自費診療
保険が適用されない自費診療であれば、セラミックを使用することができます。
セラミックは高い強度を持つというメリットの他に、時間が経っても変色をしないという大きな特長があります。
保険診療の材質だと色が不自然になってしまうことが多いですが、セラミックはまるで本物の歯のように自然な色を出すことが可能となります。
特に前歯はその人の印象を大きく左右する可能性が高く、前歯を治療する場合はセラミックを選択する人も少なくありません。
ただ自費診療のため治療費が高額になってしまうので、セラミックの治療を諦めてしまう人もいるようです。
金属アレルギーについて
費用の面で銀歯を選択せざるを得なかったという人も少なくありませんが、その銀の詰め物が及ぼす影響を理解している人は多くないかもしれません。
食べ物を噛むことによる摩擦などが原因となる銀の劣化によって、銀に含まれている有害金属が体内へと吸収されてしまう可能性が十分に考えられます。その結果、金属アレルギーを発症してしまう可能性があります。
金属アレルギーとは、金属が唾液に触れることで金属イオンとなり、この金属イオンが体内に存在するたんぱく質と結合することで異物と見なされ、アレルギー症状を引き起こしてしまいます。
また、金属アレルギーの他に、銀の詰め物は体の不調やだるさを引き起こす原因となってしまいます。
頭痛や不眠といった症状が出てしまうことが考えられ、めまいや原因不明の痛みといったことも銀の詰め物が及ぼす影響といわれています。
肌荒れやだるさを引き起こすことも
明確な原因がわからない不調の多くは、銀の詰め物によるものだという説もあるほど人体にとって無視できない存在だといえます。
ただし、治療後すぐに発症するようなことではなく時間が経過することで銀が劣化し、少しずつ体内へと蓄積されていくものです。そのため、早い段階で銀を口の中から取り除くことが重要だといえます。
さらに、口内炎や口唇炎などといった症状を引き起こすことも考えられるため、治療費は高額になってしまいますが、初めから銀ではなくセラミックを選択する人も少なくありません。
自然な色合いで美しいという見た目の問題だけでなく、健康上の安全面を考慮しても、セラミックの方が優れているといえます。
当初は銀で治療をしたものの、この先の将来のことを考えてセラミックへと変更する人も多いようです。
口の中の健康状態はなかなか目に見えにくいものですが、口内環境を改善することが全身の健康へと直結するため、歯の治療をする際は歯科医としっかりと相談することが重要です。